ぼくの声は届かない

ジャニヲタの一人言(長文編)

ピンクとグレー

行定勲監督作品加藤シゲアキ原作「ピンクとグレー」をみてきた。

見る前の作品のイメージは「加藤シゲアキ」と「中島裕翔初濡れ場」。Twitterのヲタ垢でしいれた情報はそんなのばっかりだったためだ。とにかく衝撃的だったJUMP初濡れ場情報と二番目に好きな裕翔がするなんてことがあわさればこれは見に行かなくてどうする、と思っていたのに気づいたら最終週まで見にいくのをもったいぶっていた。おかげで公開数すくなくて参っちゃいました、とほほ。



きれいなのに緊迫感の迫るダンスと自殺がマッチしてて出だしからすごくせつなかった。フラッシュのシーンもここまで焚くか?ポリゴンショック…なんて思ったりもしたけどすごく新鮮でよかった。なんにせよわたしは映画なんて自担がでなければコナン以外は無縁の人生だったので、映画館に高三になってからよく通うようになって自分でも驚くくらい。去年見たのは暗殺教室名探偵コナンバクマン。グラスホッパー…とやっぱり有名原作と出演者つられがち(目にはいってきやすいから)な上、こどもにもわかりやすいようにつくられていたり作品イメージも気になっていたのでグラスホッパー以外は演出がとくにすげーってこともなかったんですけど、今回のはちがった。仕掛けてくるくる。



内容は菅田くんが「さんまのまんま」で結構ペラッてくれたので裕翔が死ぬこと、61分後になにかがおこること、そこから物語が始まることくらいはしっていました、でもそれだけ。6通の遺書を皆に配ってそこから人生が変わる話だとさえ最初思った(笑)


幼少期から今までのシーンを見てるときはどちらがピンクでどちらがグレーかばかりかんがえてました。どうみてもピンクとは言いがたい青春時代だよなー。ごっちのお姉ちゃん死んでるし、おとなになってからもりばちゃんはうまくいってないし。


でもすだゆとがほんとにおともだちみたいで(おともだちだけど)うれしかった。二人でAV見ながら騒いだり、渋谷で一蘭ラケルか迷う二人がとてもかわいい。夏帆ちゃんの女性らしい体でひきたつ二人の男性っぽさがまたたまりません。ブレザー裕翔、学ラン裕翔、ハイネック裕翔、メガネ裕翔…ありがとう、ありがとう。



深夜帰宅喫煙飲酒キスおっパブAVセックス、オトナ要素てんこもりでちょっと焦った。裕翔くんもうこんな歳なんだよな…(´-ω-`)普段王子と崇め奉っているのからね。王子が下界に遊びにくるってこんなかんじか(笑)
「満点青空レストラン」での飲酒でさえもドキッとするのにタバコまでやられちゃーよ…。彼は几帳面だし臭いを気にするのでおたばこは吸われないんだろう。




ごっちがりばちゃんに言った


「自分の力で今なにをできてるの?」


(ニュアンス)がとても衝撃でした。ごっちはたしかにエキストラみたいな役でも「いないよ」という台詞の範囲で自分を表現をした、つまり努力をして監督に気に入られて仕事をもらえた。一方のりばちゃんはたださそわれたから、ごっちがやるから芸能界にはいったいわゆる流されてる、常に一歩後ろを歩いてるヤツ。そもそも同じ舞台にたててない。向いてないのがわかっているのに、やめられない。なにもしてないけど一人前に苛立つから仲も険悪になる。





「明日にでもかわってあげるよ」っていうごっちの言葉はほんとうなのか嘘なのか…?どうやって変わるんだろう?役者として今さら変われないし…。



ここまでで変わってしまったのは誰?
変わらなかったのは誰なんだろう。
あっという間の60分間。そして場面の色がグレー変わる!すっげーこんなことあんの!案外みにくくない!びっくり(笑)
 


カット!の声がかかってなんのことやら。前半はエッセイ「ピンクとグレー」という映画の世界だったんですね。本物の柳楽くんはごっちで、裕翔が本物のりばちゃん。本物のサリーは夏帆じゃなくて岸井ゆきのちゃん。そしてやっぱり主人公は裕翔…つまりりばちゃん。



俳優としての枠も、自分の役をやってもらうことも含めて“白木蓮吾変わってもらう“ってことだったのか。順調にテレビ露出を増やしてちやほやされる河鳥大。けどやはりうまくいかなくなっていく。


芸能界は気を抜いたら負ける世界なんだろうな。なにもしなきゃやられていく、芸能人ぶりたいだけではやっていけない。セックス、おっパブも芸能界もといオトナの闇のひとつか。大はいったいなにがしたかったんだ?売れたかった?本人もわかってない、ただ引っ張られて対抗心で始めた。自分の力で今何をしてるの?あなたはなにがしたいの?わからない、だから人を無意識に傷つける、だから闇に引っ張られる。なにもしたくない、なにもできない、なにもしてないから死ぬことさえできない。
  

流されていきることが如何に酷か。なにも行動しないことはどれほどいけないことか。芸能界でなくても一般社会でもそう。努力してるヤツのケツを眺めて僻み根性だけ育ててもしょうがないのはわかっているんだけど、どう変わればいいのかもわからない。けれど、裕翔くんがそうであったように、案外変わるチャンスってそこかしこに転がってるんではないか。彼はドラムを始めるきっかけは中学校の器楽の授業で、といっていました。それをたのしむだけでおわらせるのか武器にできるかもと考えるのかではやっぱり大きな差をうむんですね。ドラムは幼い中学生の彼が芸能界でも生き抜こうとした証といってもいいかもしれない。



その考えに通ずるでしょうか、



「やりたいことをやるんじゃなくてできることをするんだよ」

ごっち姉ちゃんの台詞です。


お姉ちゃんがほんとはすきだったごっち。
高校時代のあの歌、「Phalaenopsis」もお姉ちゃんのための曲だった。タイトルの由来もなにもかも隠した、秘密の恋。姉ちゃんが死んだのは弟が好きなのが苦しいから?じゃあなぜ柳楽…ごっちは死んだのか。売れるための努力もした、才能もある、できることをしつくしたから?したいことがないから?結局二人のうちどちらも芸能界がしたいことではなかったのかもしれないね…。芸能界に引っ張られたばかりに死んでしまった蓮吾、どうにもなれなかった大。芸能界は無邪気な子どもだった彼らを食ったということか。



私もりばちゃんのごとくなんの捻りもなくながされぱなしの人間なので安直に「信念がない、流されたままだと世界に食われてくよ」っていうメッセージをこの映画からうけました。



ピンクは華やかに見えたアイツ、グレーはなにもしなかった、なにもできなかった僕
ってこと?この映画、りばちゃん視点で書かれてるからごっちのきもちも努力もよくわかんなくてりばちゃんからしたらうらやましいピンクな彼の中にでもグレーな部分もあるし。ピンクの影(グレー)だった俺ということなのか、ピンクに見えた芸能界という世界のグレーな部分ってことなのか。たくさんとらえようがあるのかな



話はすごく後味が悪くてとにかく残ったもやもやをはらしたくて、でもどうはらしていいのかわからなくて😣悔しい!よかった!こんな後味残されるのもなかなかないですから。原作を買おうか迷ったけど映画の世界観潰したくなかったから買うのやめちゃいました。このもやもやは原作を読んだら晴れるのか…?おかげで家に帰るまでTwitterも全然見ないでずっと映画のことばかりかんがえてました。あー後味悪すぎるぜ!!!(ほめてる)原作はまた今度ほしくなったら買います(*^.^*)



苦悩も葛藤も乗り込えた今の中島裕翔だからこそできた作品だとおもいました。ごっちもりばちゃんも、ピンクもグレーも経験した中島裕翔はこれからどうなれるんだろう。楽しみで仕方ありません!…中島裕翔のセンターはずされてからの苦悩を雑誌かなんかで読んでからの方がたのしめるかな?私がヲタクなだけ?キャンバスを蹴やぶったりばちゃん、アイドルでなやんでおうちの壁を蹴った裕翔さんはこんなかんじだったのかな?とか考えるのもたのしかった。マウントポジションで人を殴る裕翔くんなかなかみれないっすよ…!みたことない裕翔くんがたくさんみれました(^o^)


菅田くんもいい意味ですっげー気持ち悪い。前々からお顔が好みで目をつけてはいたのですが、女装した「海月姫」の蔵之助と今回の役が同一人物だなんてとてもじゃないけどおもえない!すごくいい役者さん。あんなに自分が変われたらすごくきもちいいだろうな~。お芝居大好きなんだろうな。わたしもあんな風にもっと、やってみたらよかった。



キスシーンもかなり情熱的だしまさかおっぱいに挟まれた中島裕翔が見られるとは思いませんでした(´-ω-`)下界のお遊び堪能してる王子さま…(まだ言ってる)私は大変そのてのことには疎いのであだるとびでおとやらを見たことないのですが…まさか中島裕翔に教わるとはね…!あんなに足広げるんだねあの行為(笑)キスもチューだけじゃないんですね…(´-ω-`)


まだまだ知らないことがたくさんあるな!